夜光 公演情報 グループK+直也の会「夜光」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2017/06/15 (木) 19:00

    座席1階A列3番

    出演者総勢47名という大掛かりな芝居。活劇あり、エロスあり、サスペンスあり、情話あり、2時間30分という長丁場だが、緩急がしっかりしているのでけして飽きさせないし、疲れさせない。途中休憩を入れなかったのもよし。入れていればせっかくのテンポが途切れてしまい、あれほど感動のする舞台はできなかったと思う。役名のない役も含めて、人数の多さにもかかわらず登場人物それぞれ人物像を掘り下げていることに配慮している点も見事。オープニングの絢爛さとクライマックスの盛り上がりは、これが舞台かというほどの作り込みで、場面転換の手際もよい。ダレないのだ。

    ネタバレBOX

    最初の「東京ブギウギ」「銀座カンカン娘」クライマックスのベートーベン「第九」、最後の「傘がない」と、劇伴の選択もその場面の心象を聴覚で十分に補ってくれる。
    衣笠修二のまだ見ぬ子を、この腕で1度でよいから抱きしめたいという願望は、見事成就できたわけで、死にゆくものであっても娘の名前を呼び、娘に「お父さん」と言ってもらえたことは(これらは本人達には無自覚的なわけだが)、至福の表現でしたね。
    そして、父親として娘にしてあげられる最善のこと(人としての道を踏み外させないこと)をしてあげられたのだから。
    でも、舞台で機動隊とやくざの格闘を見るとは思ってもいなかった。
    秋田かおるさんのいかにも昭和風な下着の肢体もよかったなあ。

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    2017/06/15 11:08

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