満足度★★★★★
鑑賞日2017/05/26 (金) 21:00
座席地下1階1列
価格3,500円
舞台「解体OK」C班を、両国のエアースタジオで観劇しました。
焦燥、喪失、停滞、そして、再生への物語を味わいました。
無くなってしまうとわかって大事にできるもの。
どうせ無くなるとわかってるから大事にできないもの。
やっと手にできたことで大事にできるもの。
無くなるなんて疑わずに大事にできなかったもの。
あって当たり前に思えて大事にできなかったもの。
それらがある日突然、目の前から消えてしまう。
その焦燥感。
消えたことを認めたときの喪失感。
それらは唯一無二で全く同じには再現できるものではない。
失ってしまったもので頭がいっぱいになる。
周りさえも見えないほどに停滞する心と身体。
それを再生へと動かしてくれたは何だったのか?
「解体OK」のサインを自らから出して、未来への1歩を歩み始めさせてくれたのは何だったのか?
約120分間、若い役者の皆さんの熱い熱量と演出での、笑いあり、お色気あり、しんみり涙ありの舞台に、47歳のおじさんは魅せられました。
帰り道では、自分の半生なんか振り返って「47年間、ワシも色々あったよなぁ…」と思い出にふけりました。
そして、これからも「解体OK」のサインを掲げて、面舵いっぱいに人生を切り替えていくような出来事に遭遇してしまうようなことは、まあ、あるんだろうなぁ…なんてことを考えながら家に帰って寝ました。