満足度★★★★
鑑賞日2017/04/10 (月)
幾度となく転生する展開に某氏の戯曲ぽいなぁ、という思いが途中まであったが、心情に寄り添いあう切なさやら再生を思いやるなど、蓬莱戯曲そのものだった。
歌舞伎とは縁遠い静かなピアノの劇挿入曲が澄んだ空間に耳心地よい。
流転輪廻の片赤目の見た藍染曼荼羅歌舞伎と捉えれば良いのか。外連味の印象は湧かなかったけど、勘九郎丈の片目で見得を切るって凄いことなのでは。日本画の滝のような背景幕画が綺麗だったが、歌舞伎の体をなした現代劇を見たような印象を持った。
歌舞伎座とは違う劇場使い。花道に当たる部分は普通に通路を使った手法。
芝居の感想ではないが、階段の多い劇場内にご年配の女性たちも多勢いらしており、足腰丈夫って良いことだな、と思ったり。