「泣いた紫の花」「43回混ぜても灰色」【ご来場いただきありがとうございました!】 公演情報 劇団えのぐ「「泣いた紫の花」「43回混ぜても灰色」【ご来場いただきありがとうございました!】」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    両作品観劇。
    いい意味でも悪い意味でも模範的な学生演劇といった印象。
    丁寧だが新鮮味には欠ける。売れたい尖りたいというよりも芝居がしたいという素直な劇団のよう。年齢は知らないが今後は社会人を続けながら趣味で続けるのだろうか?エンタメが目立つ昨今の小劇ではこういった劇団が埋もれていってしまう傾向にあるだけに今後の活動でどう舵を取るのかが分かれ目だと思う。

    ネタバレBOX

    紫は家族愛というところでぐっとくるシーンも多かったが、
    母親の愛情は些かお粗末な印象。せっかくここまで作れる丁寧さがあるのになぜ投げてしまったか。次女だけがかかわらないのはなぜか。漫画は触ることのできたのに弟をさわれないのはなぜか。再演ということだったがそこは気にならなかったのだろうか。それとも気づけなかった何かがあったのか。
    兄弟のふたりが前に出てくることが多いがこれは長女の物語だと思った。
    灰色の方はあの短い中で人の成長や葛藤が垣間見えるよくできた本だと思った。
    43回目でループを抜け出した先の死に「43回混ぜても灰色」というタイトルの重みを感じた。不二子先生でいうところのSF(すこしふしぎ)な世界観。
    主役の男性の演技が少しアニメがかったキャラで作風としてはもう少しシンプルでもよかったのでは。

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    2017/04/21 13:55

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