実演鑑賞
満足度★★★
物語は、3つの時代(1998年秋、2008年冬、2018年夏)という10年間隔を往還して展開する。その時代は役者の控え位置、舞台上部の幕(スクリーン)への年代映写によって分かる。
登場するのは演劇(小劇場)に携わる人々、その等身大の姿を通して自らの状況(総じて若い役者であるから青春真っ只中)を投影させているようである。全体としてテンポをよく観せようと努めているが、少し時代の往還(場面転換)が慌しく余韻が感じられないのが残念。舞台上にある色々な(小)道具を引っ切りなしに使用するため、その可動なりに意識がとられたように思う。
(上演時間1時間30分)