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公演
K.テンペスト2017
観てきた!クチコミ一覧
クチコミとコメント
公演情報
まつもと市民芸術館「
K.テンペスト2017
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(536)
満足度
★★★★
鑑賞日
2017/03/12 (日)
ネタばれ
ネタバレBOX
串田和美の【 K.TEMPEST(テンペスト)】を観劇。
争いの絶えない世に対して、世の至る所で上演されているシェイクスピア。
演出家の戯曲の解釈や舞台背景の如何によっては、作品そのものが大きく変わって見えてくるのが、シェイクスピアを観劇する上での楽しみと辛さであるのは、観客が誰もが知っている。それだけ日本の演劇界に根付いているのは間違いないようだ。
そして昨年のコクーン歌舞伎【四谷怪談】での戯曲の解釈には誰もが驚いた?いや煙に巻いた?串田和美がどのように表現してくるのが今作の見どころである。
劇場に入ると、そこは舞台と客席が一体となっていて、客席の中で、俳優が演じる設定になっている。
そして開演前から俳優は客との世間話しに高じ、劇場という垣根を取っ払ってしまうのである。
所謂、観客は知らない間に、プロぺスローが住んでいる島の住人、いや森や草の背景にされてしまったのである。
そしてプロペスローと娘のミランダ、その島に嵐で漂着してしまったアントーニオとアロンゾーたちとの骨肉の争いが再び始まるのだが、そこで見えてくるのは、森や砂浜の美しい風景や音色である。その美しい場所で、何故このような悲劇が永遠と続くのか?と疑問に思わずにいられないのである。
そして夢の島の出来事かと思いきや、突然俳優たちが、内容とは関係ない現在の身近な世間話をしてくるので、観客は現在と過去を否が応にも行き来させられてしまうのである。
島の住人にされてしまいながら、現代と過去を行き来させられる我々は、この描かれた世界を必然的に冷静的に見つめ始めるのである。
そしてその瞬間を感じ始めると同時に、タイトルのテンペストのKの世界に吸い込まれていくのである......。
このような演劇体験は中々出来ないのでお勧めなのだが、昨日で終わってしまったので、何時かの再演を待つのみである。
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2017/03/13 09:32
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