期待度♪♪♪♪
最近監督作公開の間隔が近い是枝氏の<いまいち作>となった(※個人の意見です)、がそれでも佳作には違いなかろう『海街』を画の力を頼らない「演劇」の手段でどう面白くするのか? などとシタリ顔でチラシを睨んでたら、漫画が原作であった(そっちは疎い)。
さて漫画を読んで観劇を決める手もあるが、読み終えた時には芝居はハネてるだろう。だから?観るの?後悔しないために・・それが理由?
否。チラシが良いので、観たいんである。
(以下、戯言のような真実)
観劇を決める理由の半数程度は、チラシのデザインにある(以前はもっと割合が高かった)。よく出来た捨てがたいチラシを、正当な理由で手元に置きたいがために私は芝居を観ている。チラシコレクターなんである。
その点、最近のチラシはどの趣のものも巧く出来ていて困る。捨てられない。実はこの三年来、入手したチラシの殆どは一枚ずつキープしてある。結構な量だ。観た芝居のチラシは勿論、大事に保管してある。観劇に至らなかったチラシの山は、いずれ場所がなくなれば処分になろう。従って恒久的に(と言ってもせいぜい自分が野垂れ死ぬまでだが)チラシを手元に置く、その正当な理由を作るには、芝居を観るしかない。
そんな事で、観る事のできなかった芝居の中でも、とりわけチラシの作りの良かった公演を逸した時は、無念である。苦味が広がる。もちろん、現実は受容し、今日を生きて行くしかない。
「チラシが好きなら気に入ったものを手元に置けばいいではないか」と仰る・・否否、チラシとは所詮宣伝の手段、私は演劇ウォッチャーに過ぎぬのでありチラシ蒐集家、ではない。というのもチラシ蒐集を本分としたが最後、今以上に捨てるという事が能わなくなり、自宅は地獄となり、入手できていない時代のチラシの事が気になって仕方なくなるだろう。観劇人が観劇の記念にチラシを保存しておく程度なら、何ボかマシなのである。
結論。この芝居はぜひ観ておきたい。
(straydogさんをよく知らないため適当を並べた。ファンにはご容赦を。)