満足度★★★★★
男性保育士の悩みや葛藤(待遇、将来設計、女性中心の職場での立ち位置、等々)
保育の専門家であるはずなのに、保護者から軽視されがちな保育士の立場
保育所に子供を預けるシングルマザー・ファーザーと子供の関係
在日外国人の子供へのいじめの問題
トラブル発生時の保育所の対応
等の問題につき、かなりの取材をこなされたうえでの脚本です。
さらに、上演会場のある三河島というロケーション。
戦前からのコリアンタウンなので(参考.有名な新大久保界隈は戦後に広がったコリアンタウン)より実感を伴って、舞台、拝見することが出来ました。
子供の大怪我という「事件」も含めて、保育園の先生達の目を通して語られる「出来事」は、上述のような、社会全般にも共通する今日的な重いテーマです。
しかし、それらを一方的に深刻にはせず、ユーモアとヒューマニズムのオブラートに包んだ「リアルなテーマのメルヘン」として提示して頂いた…そんな1時間40分の「疑似体験」でした。