期待度♪♪♪♪♪
私がこの「インプロカンパニーPlatform」の公演を、岡山から東京まで初めて観に行った(第3回公演・ある企業の採用最終試験が殺し合いというストーリー)とき、感じたことは
「話が作られる瞬間瞬間のエネルギーを、目の前で生で味わい、そりゃあもうとんでもなかった。純正の脚本芝居でも、段取りの殆どないインプロショーでも得られない熱が確かにそこにあった。」
ということでした。
以後、この団体の公演を何度も観に行き、動向に注目するようになりました。
即興演劇で物語を成り立たせるには、参加している役者・スタッフまで皆に
「誰かから、もしくは偶発的に発生した、アイデアや事象を肯定する力」
「(意識などがどこかに飛んで行かずに)きちんとその場にいる力」
「自分以外とその場で繋がっていられる、やりとりができる力」
が不可欠であると考えています。
それがないと、うわっぺらいやりとりになってしまい面白くなくなる。
そしてそれが、どんな時にでもできるということは、並大抵の修練ではないことが伺えます。
Platformという団体については、すべての役者及びスタッフにそういった「精神」が備わっており、どんな展開であろうとストーリーを放棄せず、何かしらの面白いor感嘆or感動を運んでくれます。
また、コンセプトインプロという形態であることは、即興と台本のいわばハーフandハーフ、融合であり、この形態が故に楽しめる部分があり、オンリーワンの魅力となっていると思います。
毎公演結末は違うとしても、必ず印象に残るシーンを毎公演最低3つ以上は輩出していく、インプロ自体の安定感もさることながら、
複数回観劇しても後悔がなく、むしろ楽しみ方として成り立ちます。
そんな団体の、次回が第10回公演。
右肩上がりの勢いの中、面白くないはずがないと信じています。