満足度★★★★
鑑賞日2016/07/23 (土)
突然の事故で死んでしまった青年と、彼を巡る人々。それぞれの関係がいつのまにかつながりあい、過去と今が結び合って、そうして、ある魂が安らかにこの世を去ることができるまでを描く物語。何度観ても泣いてしまうけれど、この劇団らしく、人が人を想う気持ちを描いて温かい。
暁の妻 凛を演じた劇団員の宮田さんの哀しみに耐えようとする笑顔や泣き笑いの表情がせつなくて、それでも彼女が笑えるようになるラストシーンに、暁と同様ホッした気持ちになった。
舞台上の一人ひとりが、確実にそれぞれの過去や未来を背負って生きている、そういう作品だったように思えた。