満足度★★★★
鑑賞日2016/07/09 (土)
権力とも富とも無縁の弱い者たちが、それでもより弱い者に手を差し伸べる。打算ではない。哀れみや気まぐれと呼ぶには真摯過ぎる。その「えいさらえい」という呼び声が、いつまでも胸に残った。ラストは人々の歌声で終わる。その中で、神の申し子として生まれ最後には神として祀られた小栗を「偉大な俗物」と呼ぶ。これは英雄譚ではなく、ありふれた暮らしを生きる人々の中の尊い何かを描いた物語なのかもしれない。
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2017/01/08 17:18
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