日本語がなくなる日 公演情報 北京蝶々「日本語がなくなる日」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    繊細だけど理詰め
    知的で非常にセンスの良い題材の扱い方。
    初北京蝶々でしたが、今まで見なかった事を後悔しました。
    出てくる人物それぞれが非常に繊細に描かれていて、それでいて世界観や出来事はありえない事を理詰めで築きあげた隙のなさ!

    尾倉ケント氏演じる通訳・家庭教師とこまつみちる氏演じる医者にはとても心を動かされました。

    ラストシーンの美しさも素晴らしかったです。

    ネタバレBOX

    新型インフルエンザによって滅びようとする日本。
    そんな日本から遠く離れた南極基地。
    遠く離れた地にありながら、故郷である日本を失ってゆく様が感じ取れる描き方がうまいです。

    話は南極基地の一室で終始するのだけど、圧倒的な理詰めの世界観で背後に地球規模の世界を描き出してる。

    話が頭でっかちにならずに、しっかりと人間のドラマとして構成されている辺りも、見ていて心を揺さぶられます。
    こまつみちる氏のラブシーンや筆談、尾倉ケント氏の最後の豹変した切れっぷりに、追い詰められた人間に現れるふたつの両極端な人間像が映されていました。

    これだけ詰め込んで100分にまとめて、それでいて詰め込まれた感が全くしない構成の仕方がうまいです。

    今まで見たい見たいと思いつつタイミングが合わずに見に行けなかった。
    北京蝶々、今後はちゃんと見に行きます。

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    2008/12/25 01:53

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