「今、一太刀~赤穂浪人傳~」 公演情報 10・Quatre「「今、一太刀~赤穂浪人傳~」」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    鑑賞日2016/12/24 (土)

    忠臣蔵については不勉強の状態で観劇しましたが、とてもわかりやすく面白かったです。あらすじは知っていても息を飲むような展開で、ダイナミックなようでいて登場人物達の細やかな心情も丁寧に演じられていて、終盤はずっと涙が止まりませんでした。12月、凍える寒さの中、満願成就の思いで吉良邸に向かった四十七士に思いを馳せました。

    ネタバレBOX

    客席の間を俳優さん達が疾風のように駆け抜ける、その迫力はまるで自分がタイムスリップしてその時代に紛れてしまったようでした。武士達の衣擦れの音、息遣い、刀や脇差しが立てる硬質な音、和やかな場面と緊迫感のある場面、一瞬で殺気が満ちた空気、ドラマや映画では味わえない感触でした。殺陣も素晴らしかったのですが、個人的には江戸の往来の場面にリアリティを感じ、本当にその場所に居るようでした。今回、和泉元彌さん演じる浅野内匠頭を拝見できたのですが、立ち姿が凛として美しく、若く優しげな印象で、大石内蔵助が自らを責めるのを凝っと見つめて背を向ける様子に落涙しました。ラストシーンでは雪が降りしきり、真っ白な雪に真っ赤な鮮血が飛び散る様を幻視するようでした。私は普段は時代劇も観ませんし、大昔ジャンプのるろうに剣心が好きだったくらいの人間ですが、本当に面白かったです。

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    2016/12/24 21:16

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