鑑賞日2016/12/17 (土)
座席1階A列4番
価格1,500円
良く出来上がったストーリィでした。
丁度探偵ものアニメの劇場版をまるまる一本観た満腹感を味わいました。
登場人物が良い人なのか、悪人なのか、敵か、味方か。 様々な要素が入れ換わり立ち替わり、目まぐるしく変化して展開してゆく。かと言って唐突なサプライズという訳でもなく、適度な伏線が散りばめられていて、「あ、成程~~~」と心の中でニヤリとさせられながらも楽しめました。
ただ・・・2時間という上映時間には詰め込みすぎではなかったでしょうか?
スピーディな展開。テンポのいい台詞回し。それ自体は凄くいい。
でも、俳優さんが着いて来れていない。全員が全員じゃないけど。
初演だった所為もあったのでしょうが、『頑張れ』が喉元まで込み上げてくる状況が何度かありました。
脚本が緻密な分、少しのミスも許されない、しかも某ゴジラ映画並の早口で喋らないといけない―――というプレッシャーでテンパっていたのではないかと思います。
そしてその慌ただしさは見ているこちらも同じでした。
筋立には着いていけましたが、気がついたら終わっていた―――という感じでした。
記憶を手繰ると、凄くいい言葉や素敵なシーンがあったのに、左脳全開な私には右脳で“浸る”余裕が全く無かったのです。
もう少し上演時間をゆとりを持たせたものにするなり、あるいはエピソードを削って整理するなりして、面白く且つ心に残る舞台に昇華させて、いつか再演して下さる事を期待します。