満足度★★★★
全編ポエムでした。震災に遭った女性の物語だと思えるが、詩的で重層的な演出方法が一つの話にとどまらせない溢れる情感を伴い、果ては生と死を渡り継ぐ長いモノローグとなり、シンフォニーを奏でてゆく、、。そんな実に優美で脳内にまでその音楽が聞こえそうな詩情たっぷりの演劇でした。この演劇にとってはあのフジワラビルの美術館の雰囲気とともに、そこに佇む観客さえ、一つの劇の重要な存在となり、すなわち舞台の大道具となる。演劇を総合的に融解し、再構築した感もある秀逸な演劇である。久々に堪能させていただきました。
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2016/12/11 20:07
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