満足度★★★★
無題1981(16-271)
18:00の回(晴、寒)。
17:25会場着、受付、階段で5Fへ上がり、待つ間スタッフの方にいろいろお訊きする。
千歳船橋というと「APOCシアター」、最近では「Blackbird ブラックバード(2016/3)」。キャンパスまで駅から15分位でしょうか「桜丘門」から入り建物をぐるっと回ると受付。
劇研アトリエ公演は年4回あるそうですがここは初めて、農大の公演も初めて。
予定していたのではなく、広一(女)さんのコメントがあったのでみてみると...お話は「クロノス・ジョウンター」。梶尾真治さんのSF小説は何冊か読んだことがあります。このシリーズや「美亜へ贈る真珠」他の中短編、エマノンシリーズ等々。
さらに好きなジャンルである「時間物」。でも脚本の成井豊さんは「キャラメルボックス」。一回だけ観た「夏への扉(ハインラインですね)」がまったく合わず以後「観ない劇団」のひとつになっています。
とはいえ、(こちらもちょっとな)野田さん、の作品を採りあげた「日本女子大学」「多摩美術大学」の公演は驚くほどよかったので、今回、大学公演だからと期待しながら観に来ました。
17:48開場、座椅子風の座席はふかふかで楽でした。18:03開演~19:53終演(前説のとおり120分)
正面、ジョージ・パルの「タイムマシン」のようなレトロな趣のクロノス・ジョウンター。色、造形。何よりも動いた時の感じがいかにも「B級テイスト(これは褒めています)」で、久しぶりのセンス・オブ・ワンダー感。「花屋」もそこまでやるか、という凝りよう(!)。
原作(戯曲のほう)を知らないのでピント外れかもしれませんが、主人公の行動がもうひとつぎこちなく感じられました。高度な科学知識がある一方初心で純真な心がぶっきらぼうな行動になってしまうくだりに共感するのがなかなか難しい。タイムトラベル物の肝はどうやって「歴史」を変えるのかという知恵と勇気にあるとすれば、ここは、ただ戻るのではなく(戻るのが目的ではないはず)もう一工夫あってほしいなぁ~と。
劇中、かすかに「Smoke on the Water」が聴こえる。
字が小さくて確認できませんでしたが「名札」もちゃんと作っているんだろうと思いました。
風が冷たく感じられる夜、みなさんたいへんアットホームな対応。