合歓版/くりすます・きゃろる 公演情報 SPPTテエイパーズハウス「合歓版/くりすます・きゃろる」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    泣いた!泣いた!
    小説「クリスマス・キャロル」ではスクルージという初老の商人が、冷酷無慈悲、エゴイスト、守銭奴で、人間の心の暖かみや愛情などとは、まったく無縁の日々を送っている人物であった。という設定が日本版に登場人物が変わり+アルファーとして日本情緒を取り入れた作品に仕上げるたもの。

    以下はネタばれBOXにて。。

    ネタバレBOX

    勝呂商会の社長・勝呂は勝呂商会の番頭・倉木が仕事中に酒を飲んだことを理由に解雇してしまう。血も涙もない、強欲で、金儲け一筋の商売を続け、隣人からも、取引相手の商人たちからも蛇蝎のごとく嫌われていた。

    明日はクリスマスという夜、自宅に戻った勝呂は、女の亡霊の訪問を受ける。女の亡霊は、金銭欲や物欲に取り付かれた人間がいかに悲惨な運命となるかを勝呂にさとし、勝呂が悲惨な結末を回避し、新しい人生へと生き方を変えるため、三人の精霊がこれから彼の前に出現すると伝える。

    この三人の精霊がコミカルでおもろい!(苦笑!)
    勝呂を訪ねる三人の精霊は、「過去の霊」、「現在の霊」、そして「未来の霊」である。

    過去の精霊は、勝呂が忘れきっていた少年時代に彼を引き戻し、かつての勝呂の雇い主の慈悲を見せ付ける。勝呂が金銭欲と物欲の塊となる以前のまだ素朴な心を持っていた、過去の姿を示す。

    次に出現した現在の精霊は、勝呂を倉木家に導き、貧しいなか、しかし明るい家庭を築いて、ささやかな愛で結ばれた倉木の家族の情景を示す。倉木の末子鉄也が、脚が悪く病がちで、長くは生きられないことを示す。

    次に現れたのが真っ黒な布に身を包み、一本の手だけを前に差し出した、不気味な第三の精霊・未来の精霊だった。勝呂は、評判の非常に悪い男の葬式の場面をみるが、ソコには参列者は誰もいず、寂しい孤独な葬式だった。勝呂の葬式の場面。

    また、倉木の末子鉄也少年が、両親の希望も空しく世を去ったことを知る。
    勝呂は激しい衝撃に襲われる。しかし、夜明けと共に、彼が経験した悪夢のような未来が、まだ変えることができる可能性があることを知る。

    やがて勝呂は残された自分の人生を今度は誰かの為に捧げようと努力する。

    再び現れた女の亡霊は勝呂の無くなった妻だった事が判明する。妻の亡霊は自分が死んでしまった後に勝呂の人柄が変わってしまった事を悲しみ、残りの彼の人生を笑顔で生きられるようにしたかったのだった。

    とにかく泣けた!泣いた!

    人生は何が大切なのか、ひと時の笑顔の為に生きてる、という理解もしているけれど、改めて胸に響いた作品。

    照明も素敵でした。


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    2008/12/15 23:06

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  • おーじ、すんごく素晴らしかったです。はい、まんまです。まったく同じ。舞台を日本に変えて日本の貧しいけれど心温まる家族の情景が浮き彫りにされてました。
    な・なんと?!あなた、クリスチャンでしたかー。なんて素晴らしい!
    実は聖書って世界一のベストセラーなんです、ホテルに宿泊すると聖書がおいてあるでしょう?
    あれ、頂いていいのよ。嬉しい限りですね。
    しかし、新訳聖書になってから・・・なんとなく矛盾を感じるのはワタクシだけでしょうか?(^^;)

    毎年、クリスマスには教会に行くのだけれど、あの厳粛な聖夜はやはり神聖な気持ちになります。
    赤い蝋燭に灯をともしてパイプオルガンの奏でる音と私たちの歌声が上手く絡まって更に、幻想的になりますよ。
    1年の中できっと静かな美しい夜です。

    はい、本当にふさわしくいい思いをさせて頂きました。役者の方たちも素晴らしかった。
    役者って、観客が感動に打ち震えているのをみたり、観客の笑顔を見ることが喜びなんでしょうねぇ。
    主宰の山下さんが涙ぐんでいましたよ。私たちの笑顔を見て。

    それをみて、また泣けた!

    2008/12/16 01:09

    おぉ、良かったみたいですね・・。

    素晴らしい時間を過ごせて何よりです・・。


    ストーリーはディケンズのクリスマス・キャロルまんまですね・・。

    三人の精霊が出てくるのも、最後悔い改めるのも、大筋としては同じ感じなのでしょか・・。

    実は自分、聖書と並んで、ディケンズのクリスマス・キャロルは一番読み込んでいるかも・・。

    時代を超えて、素晴らしい作品ですね・・。

    この時期、とてもふさわしい感じがします・・。

    2008/12/16 00:01

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