あらわれる、飛んでみる、いなくなる。 公演情報 五反田団「あらわれる、飛んでみる、いなくなる。」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    作・演出の重要性
    今年は新国立劇場に戯曲だけを提供したり、演出だけをしたりした前田司郎さん。
    でも、やっぱり作・演出とそろってこそ前田さんの作品が出来上がるのだなあと感じました。
    今回の作品は「偉大なる生活の冒険」「すてるたび」という今年の前田作品にひけをとらない面白すぎる作品でした。
    五反田団のメンバーが出てなくても、前田さんが作・演出をされればこのカラーが生まれるのですね。

    あと、現役女子高生たちの演技がうますぎない、演技慣れしすぎてないのが五反田団的な脱力感を生み出していて良かったのだと思います。

    ネタバレBOX

    空を飛んだ彼女の挙動不審っぷりが最高におかしかったです!
    彼女は即五反田団やハイバイに合いそう。
    屋上で飛び降りようとしている彼女の、屋上という空間を作り出す演出が良かった!
    緑のフェンスを出して、こっちとあっちに人を分けるだけで見事に舞台を作りきってました。
    また、「飛び降りる!止める!」と騒いでいる自分たちでフェンスを運んでいるのがまた滑稽で!

    あと、パフュームとエコにこだわる彼女も良かったですね。
    校長へのインタビューも、ガチでやっているのをうまく利用しているところがおかしかった!
    あれは演劇というよりむしろ自主映画な手法ですね。

    これだけ楽しい舞台を見せてくれた女子高生たちにはありがとうを言いたいです。

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    2008/12/15 01:47

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  • ボム木偶さん、コメントありがとうございます!
    コメントいただいていたことに気づくのが遅くてすみませんでした。

    ボムさんも五反田団お好きなんですね。
    前田さんの作り出す戯曲を見ると、この方は作家なのだなあと思うのですが、それを一番効果的に舞台化できるのも前田さんで、有り余る才能がうらやましいです。
    拙い感想しか書けません、こちらこそよろしくお願いします!

    2008/12/26 02:01

    はじめまして。ボム木偶といいます。このレビュー、大変面白く読みました。

    前田司郎の作・演出であることがこのカラーを生み出す、というところ、そのとおりだな、と思います。参考になりました。またレビューを楽しみにしています。

    2008/12/19 11:40

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