ここはカナダじゃない 公演情報 オイスターズ「ここはカナダじゃない」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    気の毒可笑しい
    ナンセンスコメディの面白さは、いかに登場人物がリアルに見えるかだと思う。
    どんなにシュールな設定でも、彼の心情に共感した瞬間事態は現実となる。
    田中くんの庶民的で素朴な感情が、ほろ苦く“気の毒可笑しい”。
    舞台が広くて拡散した印象が残念、下北辺りの極小空間の方が似合う感じ。

    ネタバレBOX

    広い舞台は照明器具以外ほぼセット無し状態。
    カナダの空港に降り立った田中くんと板谷くんの
    高揚した気分と初めてのカナダへの期待…。
    ところが迎えに来たガイドもタクシー運転手も日本人、
    街の景色も広告も日本にそっくり、と“カナダ感”はゼロ。
    「羽田から14時間ずっと窓の外を見ていた」田中くんは
    ここが日本で、しかも出発した名古屋だとはどうしても認めることが出来ない。
    ここはカナダだと自分に言い聞かせては、周囲のクールな分析に打ちひしがれる。
    その繰り返しの中で出会うキャラが結構濃い目で面白い。

    ここがカナダではないことが早い段階でネタバレ、観客は知りつつ観ている。
    もしこれが、少しでも(カナダかな、名古屋かな?)という
    観客にも“揺れる”時間があったらもっと面白かったかも、と思った。
    名古屋のカナダっぽさ、カナダの名古屋っぽさ(そんなのあるかどうか知らないが)、
    最近まで大橋巨泉さんもいたことだし、カナダと名古屋の意外な共通点を
    無理くり並べて見せてくれたら面白いかなと、素人は思ったわけです。

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    2016/10/30 00:25

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