Woodcuttersー 伐採 ー 公演情報 フェスティバル/トーキョー実行委員会「Woodcuttersー 伐採 ー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    素晴らしい精度
     最終日に二度目の観劇。
     最初に観た時は古典的と思った演出も、よくよく観ると極めて微妙なズラし(異化)が多用されている。表面的には普通に見えるのに、普通じゃない違和空間を生じさせ続けるマジックは、極めて高精度の演出設計にあったのかもしれない。特に、舞台外から舞台に発せられる主体が曖昧な「声」は本当に絶妙だった。
     2度観ても飽きることはなく、より深く作品が問いかける意味を噛みしめることができた。
     カーテンコールの時、ルパの言葉だと思うが、ポーランドの社会状況とそこでの表現の在り方について語られた。日に日に表現の自由が奪われている状況について。それを聞く俳優の一人は涙を流していた。なぜこの作品をルパが今上演するのかということが、切実に感じられた。そして、それは日本の社会状況を考えても他人事ではないとも思った。
     素晴らしい舞台だった。

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    2016/10/24 09:09

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