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ゴドーを待ちながら
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公演情報
Kawai Project「
ゴドーを待ちながら
」の観てきた!クチコミとコメント
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住み込みの女(536)
満足度
★★★
ネタばれ
ネタばれ
ネタバレBOX
サミュエル・ベケットの【ゴドーを待ちながら】を観劇。
永遠の不条理演劇と言われ続けているようだが、内容をカットせずに150分版を観ていると、全くそんな戯曲ではなく、哲学的に受け取れる作品になっている。
ディディとゴゥゴは職も住む場所もなく、毎日の食事にありつけるかどうか不安である。そんな彼らはゴドーを待っているのだが、ゴドーの代わりに来るのは彼らを征服しようとする輩だ。
第二次世界大戦中に敵国に占領された人々の飢えや苦しみの中、彼らがゴドーを待つ事が希望なのか絶望か?
そんな葛藤をしながら、来るはずのないゴドーを待つ事によって、何かを掴み取ろうとして、今日一日を生き延びようとして行くのである。
時代背景は明確に描かれてはいないが、明らかに戦時中に苦しんでいた欧州の市井の話である。
未だにこの戯曲が世界の至る所で呼吸をしているのは、やはり世の中は全く変わっていないという現れであろう。
非常に観る価値の作品である。
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2016/10/23 12:38
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