レンジャー 公演情報 ミュージカル座「レンジャー」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    初ミュージカル体験
    初のミュージカル体験でした。これまで積極的に「ミュージカルを見たい」という気持ちが起きずにいましたが、私の好きな特撮がテーマなので、初体験にちょうど良い作品だと。

    特撮ソング歌手として大ファンの石原慎一さんと松原剛志さんが出ると知り、それだけで行く理由に充分だったので、公演情報も斜め読みでした。

    若い作家さんや役者さんが、特撮の舞台裏をテーマにするんだ、ぐらいの理解でした。時代設定も私の好きな昭和特撮、これをどんな新たな解釈で見せてくれるのだろうと、とても期待して行きました。

    ネタバレBOX

    ですが、舞台が始まってすぐ、1993年に放送されたテレビドラマ『私が愛したウルトラセブン』と酷似していることに気づき「なんだ焼き直しか…」とガッカリしてしまいました。

    しかし、公演後に改めてサイトを見てみると、ちゃんと脚本家さんのメッセージに「とある特撮番組」をベースにしたと書いてあり、私が見落として、過剰な期待を勝手にしただけの、勘違いだったことを反省しました。

    ちょっとテンションが下がったまま見てしまったので、失礼なことをしたなと思い直しています。

    あのTVドラマは、実話を元にはしつつもフィクションが入っていますが、それでも、実際にご自身のアイデンティティを表現しようと苦心された、円谷プロの脚本家・金城哲夫氏(松原さんが演じた金野賢俊のモデル)や上原正三氏(阿部さんが演じた上川正輝のモデル)の功績は、特撮ファンなら良く知るところです。

    石原さんのカリスマ性はプロデューサー役にぴったりで、難しい決断を迫られる立場の苦悩と、両脚本家との関わりも丁寧に再現されていたと思いました。

    静かに、でも熱い信念を曲げない脚本家・金野は、真摯な松原さんのイメージにぴったりでしたし、全てを受け入れて見送る阿部さんの演技も、胸に残るシーンでした。

    そのシーンで歌われていた、道は違っても踏み出す者にエールを送る歌は、とても印象的だったので、歌詞を読み直したいとも思いました。


    初めてのミュージカル体験としては、若手キャストの歌詞が聞き取れない部分が多々あり、作品理解が演劇のようにはいかないな…と、残念に思ったのも正直なところです。

    素人なので、それが演者の歌唱力による物なのか、会場の音響の問題なのか、原因を知る由もありませんが、いずれにしても、自分の勘違いで先入観を持って見てしまった所もありますし、

    何よりも、ミュージカルという芸術を鑑賞することに「慣れていない」ことが大きいと思うので、今日の体験だけで「ミュージカルには馴染まない」という感想を持つのは早計でした。

    また機会があれば、いろんなミュージカル作品を体験してみます。

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    2016/10/22 21:49

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