満足度★★★★★
観てきた!日常に見え隠れする歪み。恩師たちと三島の間に響き始める不協和音。その場その場を取り繕って泥沼にはまっていく三島を見ていると自分のことのように胃がキリキリとしてきます。破滅と再生を描くにあたって、蓬莱さんの戯曲は人間の醜い部分、見たくない部分を容赦なく徹底的にさらけ出してくる。一度どん底までたたき落として初めて再生が描かれる。その嫌な部分は多くの人が多かれ少なかれ隠し持っているものだと思う。だから主人公を糾弾するシーンは同じように観客にも刺さる。終盤はもう手に汗握る展開でした。生越さんの演技も素晴らしかったです。
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2016/10/10 20:42
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