平日の天使、その他の短編 公演情報 キコ qui-co.「平日の天使、その他の短編」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    Aを鑑賞/約150分(休憩込み)
    この公演の柱を成す『平日の天使』は、もっとじっくり、味わうように観たい作品でした。
    なのに、短編2本が他にあって充分な尺が取れなかったのか、全体にせかせかしていたのが残念。
    コミカルで騒がしいくだりやドタドタしたシーンはハイテンポで良いにせよ、見せ場はもっと腰を落ち着け、ゆっくり、重々しく演じてほしかったところ。
    上演時間を延ばし、単独で上演するのもありかもしれない。

    ネタバレBOX

    『ミートソース・グラヴィティ』は火浦功が昔書いてたユーモア・ショートSFを彷彿させる短編。面白かったが、観ているうちにあかりの立ち位置がよく分からなくなってきた(爆)。
    『赤猫の舌』は、 新自由主義という名の功利主義によって、“金にはならないけれど尊いもの”“経済には資さないけれど大事なもの”が踏みにじられつつある世相を皮肉たっぷりに描き出して吸引力大。
    文系学部廃止をさえチラつかせてプラグマティズムに突き進むアホ国家ニッポンが「この道」を行き続ければ、本作のように詩もセックスも、果ては演劇も駆逐されるぞ。

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    2016/09/26 01:02

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