雨の日は上を向いてバラードをシャウト 公演情報 GRahAMBox「雨の日は上を向いてバラードをシャウト」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    シャレたコント集...面白い
    このタイトル「雨の日は上を向いてバラードをシャトウ」は、一見(読)すると何と滑稽な表現であろうか。雨の日はどちらかと言えば、足元を見るのではないか。バラード(抒情)をシャトウ(絶叫)するとはどういうことか。そんな歌い方もありかな。

    すでに本編のコント要素をうかがい知ることができる。コント...機知や風刺に富んだ軽い物語。軽妙な寸劇という意味でも使われる言葉。

    本編は、演技(10編)と映像(4編)という2つの方法で観せている。そのテーマと思えるようなものが、普段見かける事柄をデフォルメまたは茶化して面白可笑しく表現している。

    ネタバレBOX

    当日パンフからコント・タイトルを転記すると次のとおり(14編)。
    ①はやまるな ②システム ③肩(映像) ④哀愁の旋律 ⑤なんじゃこりゃ ⑥挑戦(映像) ⑦サカサカサ ⑧そこいち ⑨ゲンコツ(映像) ⑩ガッシャンコンフェスティバル ⑪Replace ⑫夢中(映像) ⑬東京~感謝の日々~ ⑭明るく沈もう! 

    先に記した「叙情」と「絶叫」は、その表現イメージはまったく異なる遠いもの。どちらかと言えば対極もしくは矛盾するようなことを想像する。コントという笑いに隠されたシュールな一面をみる。タイトルにある内容を逐一書いては無粋または野暮と思われるので、印象深かったものを挙げる。
    「そこいち」...村(町)が湖底にという話は、現実には悲愴、悲哀を感じるものであるが、村最後のイベントを考える会合で、真剣に考えている最中に諧謔(かいぎゃく)的な発言。厳しい現実を可笑しさで包むような。

    コント集...この観せ方は、ほとんど素舞台であるから役者(男性のみ9名)の演技力による。小気味よいテンポ、バランスのとれた演技は見事であった。全体的にまとまりがあり悪くはない。しかし自分の好みとしては、一話(コント)が短かすぎたこと、映像挿入(暗転し、舞台と二面客席を白い布・上映幕で仕切る作業が入る)が必要だったのか、という点が残念であった。コント形式だから仕方がないのかもしれないが、もう少し話を作り込んでほしいような...。

    上演後、舞台壁に透明袋に小分けしたグッツ?販売(基本一律200円)は、観客(ファン)へのサービス。細やかな心づくしに好感が持てる。
    次回公演を楽しみにしております。

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    2016/08/07 10:32

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