有機的身体的というより神経螺旋的な
せんだい短編戯曲賞大賞作品ということで観劇。
1人の女性があるとき陥る不条理な?日常を、3人の役者によって話者が入れ替わりながら語られていく。
しばらく身体的な、ユニバース的な創作舞台に関わっていたので、その対比でも、すごく観念的な、なんだか1つの神経を執拗に使っていくような感覚の世界だなと思った。でも例えば東京のど真ん中で、マンションで1人暮らししてるときにふと陥る寂しさの感覚ってああいう感じあるかもと思ったり。ある意味現代的と言えるのでしょうか。でも途中の女のセックスシーンとか、1日何十人もとヤったと話す女とか、まったく身体のヒリヒリ感も温もりもなく、声だけがうつろに響いている感じで、今の自分の気分的には受け入れ難かった。
音や照明の感じは好きだなと思った。あと、役者さんの声が重なり合ってセリフをつないでいくのが面白い。
アフタートークで、これは本当は1人芝居?の脚本というようなことも言われていて、なるほどと思った。ほかの作品も機会があれば見てみたいです。