『群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌』 公演情報 獣の仕業「『群集と怪獣と選ばれなかった人生の為の歌』」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    芸術と群像劇
    初見の劇団。当たり前だけれど・・(苦笑)
    蒲田を愛する少年少女たちの群像劇。

    以下はネタバレBOXにて。

    ネタバレBOX

    舞台には2~30本ほどの白くて長いテープが下がっているだけ。役者は全員が黒い衣装で登場する。白いテープと黒い衣装は色的に美しい。

    この劇団の特徴は独特のタップダンスのような機械的な動きで体で表現しながら何度も同じセリフを繰り返して観客にイメージを刷り込む。

    物語はダイヤ公園にあるゴジラみたいな形をしたタイヤの怪獣が舞台だ。そこでかつての高校生達が集まっててっぺんまで登って酒なんか飲んでみる。そのうち、女子高校生がてっぺんから落ちてしまい、死んでしまう。残った高校生達は彼女を埋めてしまう。

    一方でそのダイヤ公園の地下にはネジ工場がある。なぜか彼らは地上に出られない。彼らは地上の人達が想像で作ったイメージの人物だからだ。

    高校生達は蒲田行進曲を口ずさみながら蒲田の街の昔の思い出や、ダイヤ公園での思い出、少年少女の悲しくて切ない思い出を織り交ぜながら、表現する。

    冒頭のセリフと最後のセリフで物語りは繋がり、上手く収まるが、この表現方法は観客にとってはっきりと、好き嫌いに分かれると思う。最初、物語に溶け込むのに分かりづらいからだ。

    だけど、こんな感覚の芝居は決して嫌いではない。ただ、哀愁を帯びた妄想劇と捕らえる事もできてしまう。次回はこの手のファンタジーなど観てみたいものだ。

    4

    2008/11/27 20:59

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  • そうでしたか。蒲田行進曲は映画がヒットして歌もヒットしたのだと思う。たぶん、相乗効果。
    そうそう、鼻がつまったような声。

    音楽って、映画やドラマの主題歌になると、物凄くヒットするよね。
    きっと音楽を聴くとそのドラマが想像されるからなんでしょねー。
    TVを観ないから、最近、とんと判りません。浦島太郎状態。
    判るのはニュースだけ。しかもラヂオで(^^;)

    2008/12/01 01:19

    いえ、映画は観た事ないのですが、曲はなんかで聴いた覚えがあります。

    思い違いかも知れないのですが、なんか蓄音機から流れてくる鼻に掛かったような声で、それもあって、レトロな印象があるのかと思います。

    なるほど・・。
    街が蒲田ですものね・・。

    2008/12/01 01:01

    思春期の高校生の残酷さや、孤独感、そして一人になるのがなんとなく恐いから、群れから逸れず、必死についていくさまも見事に演出してましたね。

    はい、妄想劇です。

    蒲田行進曲って映画、観たことある?
    あれって、ある俳優の物語なんだけれど、ソコに導入された音楽がまたまた映画と合ってた!

    この芝居での蒲田行進曲は、映画の曲と同じだけれど、蒲田の街でこの曲を選んだみたい。



    2008/12/01 00:23

    てっぺんから落ちて死んでしまった高校生を埋めてしまうなんて、何気なく読み過ごしてしまいましたが、何だかコワい話ですね・・。

    必ずしも現実ばかりでなく、妄想も織り交ぜた作品なんでしょか・・。

    蒲田行進曲って個人的にはなんかレトロな曲をイメージしたのですけど、作品の中ではうまく取り込まれてたんでしょうね・・。

    2008/11/30 22:55

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