満足度★★★★★
転換だけ謎
大好きな劇団で毎回この劇団を観たらこりっちを思い出し、レビューを書くが、今回の公演は異色だった。過去公演をほとんど見ているだけに、驚いたが、恋愛が無い。これは社会的なメッセージである。現代アメリカ批判とも読み取れる。俳優のレベル、脚本のレベルは相変わらず非常に高い。
一つだけ。あの転換はいったい・・・。もたつき過ぎでは?
オケはところどころに音程を外すが、あの状況ではある程度許容範囲。
声楽家、前作よりグルーブ感がある。声楽の量はあれくらいが良い。
やはり惜しむらくは転換だ。あの半端な美術は全て無くても良かった。
しかし劇団イボンヌの新境地を見たのは確かだ。この劇団のファンはこりっちを全く観ていないのが良くわかる。客層があからさまに違う。それも面白い。
あと、俳優に若干一部レベルの差が・・・・気になる。
良い人は良い。
アンナ役の彼女は見事。
またダンスは一級品。振付師が優秀なのだろう。
今後もダンスを磨いて欲しい。
モーツァルトとマリー・アントワネットは哲学的な問いがあり、深いと思った。
今作は直球だった。
どちらも好きだが、今作は分かりやすい。
久々に無伴奏が観たいと思った。
改めて無伴奏の素晴らしさを思う。
劇団イボンヌのさらなる成長と発展を願う。