皮肉にも雨は降る 公演情報 劇団時間制作「皮肉にも雨は降る」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    人間の多面を他面を描くのが巧い
    つまらない舞台と言うのは、各々の登場人物に1つの人間性しか持たさないものだと自分では認識している。
    その点で言うと、時間製作の舞台はその対極。登場人物に多様な人間性を持たせることで、生々しい人間を描いていてとても魅力的なものになっていると感じる。
    そして、登場人物の情動を絶妙に描いて爆発させるのが非常に巧い。それも、その前の抑えたフリ効いているからこそ。
    今日の一番の抑えたフリは
    以下ネタバレ

    ネタバレBOX

    鎹さん演じる桜子が長女彩子が私が死んだほうがと初めて漏らしたくだりで、『やめて』と抑えた台詞が終盤の爆発のスパイスとなっていて、とても重要なキーワードを抑えた演技素晴らしかった。
    また、平岡さん演じる登に対するボランティアの大志の『登さんの仕事全部できる』の発言も終盤に効いてくるが、その時の登の胸中を表に出さない演技も素晴らしかった。
    もう一度拝見する機会があるので、さらに細やかな部分の楽しみを探したい。

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    2016/05/12 21:24

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