満足度★★★
父の戦後と母と娘と生まれる未来
終戦直後の中国に残された元日本兵や軍医、それに従事する看護婦たちの時代と、その子孫である現代の母娘の会話のやり取り。
どうも現代の母の言動にはともすれば鬱陶しくもあり、どこも母の言動や行動は似通ってて、思わず苦笑いしながら見ていた。
もう「妊娠」という行為は秘事ではなくなったんだなー。いやいい事なんだけど。
敗戦国、敵国の人間、女はその姿を隠しながら、帰国できるその日を待つ人々。しょうがないけど、その時代の男尊女卑の頑なさ。捕虜になるかもしれない恐怖、一寸先の死。
戦後の残留孤児の発端ってこういうことだったのか、と、過去があって今があるということに考えさせられました。
見ていて、ちょっときつかったけど、いかに平和ボケしているのか少し反省。