『カガクするココロ』『北限の猿』二本立て公演 公演情報 こまばアゴラ演劇学校“無隣館”「『カガクするココロ』『北限の猿』二本立て公演」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    【北限の猿】24年ぶりに鑑賞/90分弱
    確かコレは同じこまばアゴラ劇場で四半世紀前に初演を観ている。
    内容は、その続編でありながら『カガクするココロ』の粗悪なコピーみたいで、サルのウンチク話をはじめとする雑談がとりとめなく続くユルユルした展開に辟易したが、途中からピントがどんどん引き絞られて緊張感が増していき、身を引き締めて鑑賞。
    この“緩急”にやられた。。。

    ネタバレBOX

    フォーカスされるのは、サルではなくなってしまった人間ならではの苦悩。
    人間界で支配的な一夫一婦制という文化がなければ、妻子持ちの男の子供を身ごもったあの女子学生は苦悩せずに済んだはず。
    サルにはない人間固有の苦悩を浮き彫りにして終幕するのは、サルとヒトの差を考える研究者たちを描いた本作にふさわしく、また、女学生役の女優の繊細な演技は素晴らしく、最後は目が離せませんでした。

    0

    2016/04/10 23:17

    0

    0

このページのQRコードです。

拡大