アカシック レコード 公演情報 アロック・DD・C「アカシック レコード」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    なかなか魅力的であったが...
    ”アカシック レコード”とは、当日パンフによれば、「元始からのすべての事象、想念、感情が記憶されているという世界記録の概念。そこには全宇宙はもちろん個々の人間の過去から未来までが記憶されている」ということらしい。そのタイトル内容を”シュールかつコミカルな感覚ストーリーダンスパフォーマンス”という謳い文句が、何とも魅力的であった。

    その印象は、たしかに元始からの行為を千一夜物語のようにして表現していたようだが、その観せ方はストーリーにダンスを当てはめた感じである。ダンスはスタイリッシュで面白いと思ったが、そのダンサーにレベル差があったように思うが...。

    この公演はALOKアトリエで行ったが、自分は初めて行くため場所が不案内であった。しかし、事前に道順リンクのメールが送信され、また当日は荷物預かりを行うなど、気配りが感じられた。
    会場はアトリエだからやむを得ないのかもしれないが、ひな壇で背もたれなしのベンチシート(多少クッション有)。前席との間に余裕(最前列は舞台枠まで20cm程)がないため、上演時間90分は腰痛、膝が悪い観客には辛いかも。

    ネタバレBOX

    場内は暗幕囲い、正面には枝、蔦がイメージできるような曲線に反射テープのようなものが付着している。素舞台で、シーンによって小物が持ち込まれる。座席は先に記したようにひな壇(三段)ベンチシート。

    冒頭は、暗照明下での群舞から始まる。実はダンスで印象に残っているのが、このシーンと中盤にあったスタイリッシュダンスを想起するシーンのみ。それ以外はストーリーに追随したパフォーマンスで、ダンスの魅力が感じられなかった。

    物語は、食事シーンに観られる生と他(生き物)の犠牲、そこに用いるナイフとフォークが別のシーンでは抗し難い運命(「マスク・マン」「拘束縄紐」など)に操られ、その道具が大きさを変えて...。また、リンゴというアダム&イブをイメージするものを用いて人類史を意識させる。芝居と違い直截的ではないが、相応にイメージできる内容で興味深い。しかし、逆にイメージし易いほど”物語”にダンスがより過ぎたようだ。またコミカルを意識してか「食事」「黒ひげ危機一髪」などのシーンは違和感があった。もっとシュールにシャープに描いても良かったと思う。最後はキャスト全員が文庫本を持ち、床に寝そべる。さも千一夜物語から目覚めるような...。

    次回公演を楽しみにしております。

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    2016/02/15 07:22

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