錆色の瞳、黄金の海 2016 公演情報 劇団ショウダウン「錆色の瞳、黄金の海 2016」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    七人の役者
    一途な少年とゴーレムをめぐる人々の物語。
    本当にたくさんの登場人物がいるのを、七人の役者達が何役も替わりながら、それぞれに物語を創り上げていく。とても良い舞台を観ました。
    ショウダウンの作品は、心温まるエンディングを用意してくれるので、好きです。

    ネタバレBOX

    役者さんと主な役の感想を。

     作・演出ナツメクニオ君を役者として舞台でガッツリ見たのは初めてかな。パイドパイパーではそれほどの出番が無かったので。シェバは、体制側の人間では唯一ミルキとゴーレムの理解者なので、ミルキの親戚のおじさん的な立ち位置で、頼りなさげなところがぴったる。
     林遊眠さんは主人公の少年ミルキ。もう純真な男の子にしか見えません。なんかいつも走っているような気がしました。子供はね、何でも走るんですよね。
     宮島めぐみさんは、村の長老おばばさま。この物語では大人の象徴ですかね。彼女は小っちゃいので、そこからさらに腰を曲げると、本人はとても若いけどおばばさまに見えちゃいました。
     飯島松之助君の山賊ザハ。お馬鹿でお笑い担当の彼がいないと、物語がちょっと息苦しくなるかな。山賊なのにとってもいい奴。舞台上なくてはならない存在でしたね。すっきりした馬鹿が好感度高し。
     同じく山賊(子分)イクシの真壁愛さん。有能で役に立つ子分。彼女がいてこそ、ザハが舞台で生き生きとするんですね。後半カウニスの足止めのシーンはカッコよかったね。
     ホムンクルス・カウニス役の小野村優さん。カウニスは物語の中では悪役なんだろうけど、「道具」なので「悪」ではないんです。なので、カウニスが悪い奴に見えませんでした。それで正解だと思っています。それと、カウニス強いんですけど、優さんの殺陣が優美でカッコイイんです。
     体制側のトップ・アルクペ役の上野みどりさん。今回初めましての彼女でした。冷たいというか冷静な役どころ。最後よくわからなかったのですが、彼女は最初のゴーレムだったのかな。だから冷たい感じなのかな?今回唯一の心残り。

     最後に命の石を求めてパーティーが旅するシーン(無声)は、ドラクエ的な何かですかな。面白い趣向でした。

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    2016/02/14 20:48

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