満足度★★
物語に広がりと深みがあれば...
2月14日のバレンタインデーに因んで描いた「この胸のときめきを」...この甘美な響きが心をくすぐったが、その物語はあまり広がりも深みも感じられなかったのが残念である。
この舞台の背景には、東京近郊の或るローカル線が関係していると、前説で作・演出の大関雄一 氏が語っていた。しかし、その問題提起になるような場面があったのか、実は描かれていたのかもしれないが、自分にはその印象がない。劇団の真摯さは伝わる。
舞台セットは見事である。参宮橋トランスミッションという小空間に駅舎の一部がしっかり造られている。この美術(ローカル線というシチュエーション)を活かした物語が展開していれば面白い公演になったと思えるだけに本当に勿体ない。
2016/02/23 01:34
返信が遅れてしまい申し訳ありません。
この度はご来場の上、コメントまで頂き本当にありがとうございます。
正直タイトルが甘美すぎました。
皆さまの期待値を上げて、バックボーンだけが先行する芝居になってしまったと反省しております。
次回公演がどこまで広がりと深みが出せるかわかりませんが、少しでも「次回期待」のお言葉に応えられる作品になるよう努力致します。
どうか今後ともよろしくお願い致します。
演劇企画アクタージュ主宰 大関雄一