旅猫リポート 公演情報 演劇空間WEAVE CUBE「旅猫リポート」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    今年初の五つ星♪良いお話でした!
    猫好きのサトルが自分の猫ナナと住めなくなった…。
    ナナの引き取り手を探すべく、昔の小学校、中学校、高校・大学の頃の友人を尋ねるが、サトルは自分確認の旅をナナとすることなる。

    いや~、ナナとサトルの強~い絆、サトルの健気さ、ナナの想い、本当に、涙が溢れました!
    良いお話でした♪
    そしてこの良いお話を、ストレートに心に届けてくれた役者さんに感謝!

    今年初の(満足度)五つ星です!

    ネタバレBOX

    猫好きのサトルが自分の飼い猫ナナと住めなくなった…。
    ナナの引き取り手を探すべく、昔の小学校、中学校、高校・大学の頃の友人を尋ねながら、サトルとナナは自分確認の旅をすることなる。

    一番最初に尋ねたのは、小学校の頃の友人コースケ。
    小学校の頃、コースケは捨て猫を見つけ飼おうとするが、父親に反対され断念。その捨て猫ハチはサトルが飼う事に…。
    そして小学校の修学旅行の時、サトルの両親が交通事故に遭い他界。
    サトルは叔母に引き取られる事になった。
    その際、叔母からサトルは両親の実の子供ではない事、両親は子供が出来ず悩み、産みの親から見放されたサトルを引き取って実の子として育てた事を聞かされる。
    両親を失い、最期の家族となったハチだったが、検事の叔母は転勤が多いため、ハチを飼えない事になる。

    コースケはハチを引き取ろうとするが、再度、父親の反対で断念。
    仕方なく、ハチはサトルの遠い親戚の所に預けられる事に…。
    大人になったコースケだが、相変わらず父親に頭が上がらず、生業の写真館を継ぎ、結婚後も、父親の干渉から奥さんを守れず、奥さんは実家に帰り別居状態に…。
    今回、コースケはナナを飼おうとするが、ナナを見る度、飼えなかったハチを思いだし、父への恨みの気持ちが深くなる。
    ナナはナナ、ハチではない。
    サトルは、コースケが過去の父とのいざこざを振り払い、奥さんと新たな一歩を踏み出すためには、ナナではなく、コースケと奥さんが選んだ新しい猫を飼うべきだと提案し、ナナを連れて帰る。

    次に尋ねたのが中学校の友人ヨシミネ。
    中学校時代、ヨシミネの両親は離婚し、祖母に預けられる事になるが、同じような境遇のサトルとヨシミネは親友になる。
    中学校の修学旅行、旅先がハチを預けた親戚宅に近かったため、サトルはホテルを抜け出しハチに会いに行こうとするが、先生に見つかってしまう。
    ヨシミネはサトルが叔母に心配かけたくないという事情を察し、ヨシミネは罪を全て被りサトルをかばう。
    そんな2人の行動を全て暖かく見守ってくれたヨシミネの祖母も他界し、ヨシミネはチャトラの猫と暮らしていたが、小さく弱々しい子猫だったので、ナナはチャトラを鍛える事に…。
    その様子がナナとチャトラが喧嘩しているようだったので、サトルはナナをヨシミネに預けるのを断念。

    次に向かったのが、高校・大学の友人スギとチカコの夫婦。
    2人はペット同伴可なペンションを経営。
    チカコはサトルを歓迎するが…。
    サトルとチカコがお互い惹かれていたが、叔母の転勤でサトルが引っ越しする事になり、離ればなれに…。
    そんなこんなで、スギとチカコは付き合いだすが、スギとチカコは大学でサトルと再会する。
    スギはサトルとチカコが再び惹かれ会うのを恐れ、サトルがチカコを好きだった事は内密にしていてくれ、サトルに頼む。
    それ以来、スギはサトルに負い目を感じていた。
    スギの飼い犬もその負い目に気づき、サトルを追い返そうとしたため、ナナと喧嘩となり、ここでもナナを連れて帰る事になる。
    帰り際、スギの負い目に気づいたサトルは、チカコに「高校時代、チカコが好きだった」事をカミングアウトするが、チカコは笑い出してしまう。
    スギが思う以上に、スギとチカコの絆は深く、スギがサトルに負い目を感じる必要が全く無い事をサトルは分かっていた。

    サトルは僕がノラになる事を心配しているけど、僕はもともとノラなんだ。それよりもサトルと過ごした楽しい思い出が出来ただけで、僕はとっても幸せなんだ!
    この旅を通じて、ナナとサトルは、富士山や大海原、空一杯にかかる虹など、世界中のどんな猫と飼い主よりも、たくさんの思い出を重ね、改めてお互いが必要としあっていることを認識する。

    そして最後に辿り着いたのは、叔母の家。結局誰にもナナを預けられず、叔母の家に。
    叔母は検事を辞めて弁護士になったため、ナナを飼う事が出来るように…。
    でも実は叔母は猫恐怖症…、徐々にナナとの距離を短くしていくのだった。

    そんな日常の中、サトルは叔母の家から病院に通いだす。
    ナナを飼えなくなったのは病気のためだった。
    徐々に弱ってゆくサトルをナナは暖かく癒す。
    そして通院ではなく入院する事になったとき、ナナは叔母の家を飛び出し、いつでもサトルと会えるよう、病院の近くでノラとして生活し出す。
    サトルが最期を迎えるとき、叔母はナナを病室まで連れて行き、叔母とナナに見守れらながらサトルは臨終を迎える。

    お葬式に集まった昔の友人達同士も、サトル繋がりで仲良くなっていた。
    その後、ナナは叔母の元に戻り、ナナも最期の時を迎えるが、ナナは最期までサトルの猫だったよと、待っていてくれたサトルに告げる。

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    2016/01/22 23:55

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