満足度★★★
一長一短的な?
人間とアンドロイドが共存している未来、書店員が購入した女性アンドロイドは中古をリペアしたものだったが「ある欠陥」があり…な物語。
端的に言えば「闇鍋あるいはお化け屋敷的手法で描くダークなピノキオ」。
盛り込み過ぎで雑然としていたり唐突な部分も少なからずあるが、それらを束ねてねじ伏せるようなラストシーンのセンスの良さたるや…。
アンドロイドを演ずる各役者の「らしさ」の表現も◎。
アンドロイドを何かの隠喩として深読み・誤読をするのもまた一興。
劇中では語られず匂わせる台詞がいくつかある程度(よって前述のように唐突に感じられる部分も多い)だが、前日譚・背景がいろいろあったであろう各エピソードを独立させた中編連作にしても面白いのではないか?