陽のあたる庭 公演情報 演劇ユニット狼少年「陽のあたる庭」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    新年初観劇~!
    初見の劇団さんです第2回公演だそうですが
    開演時間5分遅れのセオリーは踏襲されていたのは残念

    結構新年初っ端にしては重い話かなぁと思えた
    1時間50分の作品

    小道具とか効果音とか役者さんの熱演とかは好みでありンした♪

    ネタバレBOX

    舞台セットは”飯場”風に黒地の素舞台に木材を荒く組んだ部屋風+ベッド兼椅子代わり台にテーブルと丸椅子です

    東京オリンピックを翌年に控えた昭和38年。
    戦争孤児のダイとショータが出稼ぎ労働者として、
    地方のトンネル工事現場に向かうところから物語は始まります。

    ショータは身体が大きく力が強いが知能が5~6歳児止まりであり、相棒というか兄貴分のダイは、そんなショータがしでかす出来事に困りつつも二人で現場を渡り歩き、いつか二人で住める自分たちの家を持つことが夢で金を貯めています(目標額は30万円であるが手元にはまだ2万円しかない・・)。実は二人というかショータがいつもダイを困らせることをして現場を転々と替えざるをえなくなって金も思う通りに貯められないのであるが・・・。

    遅れて現場に入った二人は新しい職場に馴染んでいくのですが・・・・

    いかにもな肉体労働者の高度経済成長時代の雰囲気をよく醸し出していたですよ

    結局ショータは、また前の現場(カヌマの現場)と同じような・・・(より以上の?)困った事態を引き起こしてしまい・・・。ダイがついに決着をつけてしまうという物語でありました。 (こうなるとは思っていたが、話は暗かったなぁ・・と感想・・・。)

    食事とかはリアルに飲み食いしてて 薄汚れた作業服とか 小道具のラジオや銃など細かい出来が自分的にはツボでした (BGMからラジオの音に移行する演出は上手やなぁと感心) 飯場に入ってくるときの砂利の感じの足音とか 音関係の細かさ良いです~
    14年式後期型(トリガーガードのふくらみが独特で一目でわかるのよ(^^)の拳銃なんて時代考証に即した拳銃使うとこなんかもGoodやなぁと感動しました

    ただねぇ難点が・・・ 男性陣は着替えなんぞしなくても問題ないけど
    女性陣(まぁ二人しかいませんが(^^;)は時間経過を出す為に着替えて欲しかったさ! 特に留美子さんは派手さが話上も必要であったろうし着飾って着道楽風な着替えは必要だよなぁと強く感じられたですよ

    時代的に喫煙シーン多くとるので薬用煙草(ネオシーダー)使用とアナウンスにもあったが・・普段なら大丈夫だったと思うが 年末年始で喉がつぶされた身としては煙が患部に悪かったようで(合わなかった?かな)咳がぶり返してしまったさ・・・ 演出上電子煙草は合わないだろうし・・まぁマスク等配りますよって優しさが欲しかったかしら・・・ すまんです自己都合な感想+身体状態で

    オオタダイスケ:ショータの兄貴分 戦争孤児 いつの間にか傍に来て懐いてきたショータと共に肉体労働現場を渡り歩いています
    コバヤシショータ:加減がわからない馬鹿力の持ち主 小動物とかが好きで将来の夢の家でふわふわのウサギを飼いたいと思っている 今まで気に入って遊んでいたネズミや子犬・・小動物を手の中で殺してしまっています・・・
    テルヨ:飯場での飯炊き女 東京に子供を捨てて出てきてしまった過去を引きずっている
    トク爺:先の事故で左足と左手をやられて今では手当貰いつつ現場の掃除担当となっている 自分の命を助けてくれた老犬がボケても誰彼噛みついても抑えきれなくなってきて心を痛めています ダイ達の話を聞いて虎の子の10万円出すので自分も二人の夢の家に住まわせて欲しいと願う=で考えたダイが12万頭金にして家に住みつつローンで残金払おうと思いつかせるキッカケ与えます
    ピョン・ソンム(ワタナベナオヒサ):日本生まれの朝鮮人(父マサオ陸軍軍人 故人) チョン(差別ですけどコノ時代は普通に皆がやっていたんだよなぁ・・・小劇場系でないと出せないセリフと立場ではなかろうか・・・)と周囲から蔑まれてますが現場仲間からは普通に接してもらってます 3年前に婚約していた姉が朝鮮人と明かしたことで破談となり自殺 弱った母を妹に看てもらいつつ二人のいる福岡に仕送りしている そして朝鮮人として嫌っていた本名を名乗っている 
    親方:現場を取り仕切ってる安藤組の組長さん
    カジワラ:現場での兄貴的存在 元軍人南方よりの帰還兵 亡くなった妹がいた=ルミコに似ていて話し相手になっていた 飼ってる野良犬が子犬5匹生んで貰い手探し中~
    ハラダ:お調子者 花札・煙草・女と・・現場らしい人物 拳銃を隠し持っている(先週辞めたカトウという仲間から預かったらしい)
    アンドウタロウ:親方の長男 いかにもな喧嘩っ早いチンピラ 上に媚びて下に当たるという如何にもな小人物 当然自分の所有物である妻には殴る蹴るの暴行を・・・・
    アンドウルミコ:戦争で両親を亡くし親戚中たらい回しにされ虐められ14歳で家出し現在はタロウの妻となってるがDVに苦しみ足掻いている=寂しくてて飯場等に話し相手(話だけかなぁ・・・?)探しに来ますが、みな仕事を失うの怖く=親方の長男に睨まれたくない=のでほとんど相手にされない (演じられた森さん綺麗でしたぁ♪)

    ちなみにラストで拳銃出すのですが・・・犯罪ドラマの見過ぎのせいか、腰後ろに銃がはさんである様子が見てとれてしまった・・・・。演出的にはいきなり銃出して驚かすとこですけど(勘の良い観客なら紛失話聞いてすぐ思いつくでしょうが)

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    2016/01/08 01:26

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