ぽこフェス年末総納め 公演情報 ぽこぽこクラブ「ぽこフェス年末総納め」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    ぽこぽこ
    VOL.0の時のオムニバス形式を思い出させる三作。

    三者のホン。




    それぞれの特徴が出るのは、勿論、「みせる」事の色々を考えてきているような空気を勝手に感じた。

    「やる」から「みせる」に徐々に変化してきているのを感じた。







    渡辺芳博さん作「お囃子」




    渡辺さんのホンは怖い。笑って観ていた風景が、いきなり、闇色に塗られてしまう。 しかも、それが、じわじわじわって・・。

    心臓に悪い。でも、あの刺激が好きかと。

    囃し立てる対象物は何なのか。

    以前、観たホンも、何故だか「街」が浮かんできた。

    日常から、もう一つの意味を持った非日常へ。

    縮図が見える。嫌な縮図が。

    商店街の話から、地域へ、全国へ、世界へ。逃げられるのか?




    昔は、お国の為と言って、逃げられなかった。

    これからはどうだ?

    いつの間にか、囃し立てられ、神輿に座らさせたら?逃げられるのか?

    片道だけの燃料で、飛んで行った人達が居た。

    ふと、そんな人たちとオーバーラップしたのは、考えすぎだろうか。







    三上陽永さん 作「神様お願い」




    以前ラジオリーディングドラマのホンが今回畑の異なる方の出演で実現。

    三上君の優しいホン。

    でも、今回、「歌」のパワーって今更ながら凄いなって再認識。

    客演のお二人の公園のシーン。

    冬の寒い夜、月明かりが木々の影を落とし、

    やっと、二人が素直に気持ちを通わせられたシーン。

    とても、良かった。

    今回シンガーの広島綾子さんが出演。

    前回公演で「Desperado」の和訳を提供された方だった。

    初めての芝居でご苦労されたとブログや、Twitterなどでおっしゃっていたが

    素直になれない役柄の「音子」を熱演されていた。




    https://youtu.be/nix5wy3AXcI




    杉浦一輝 さん作「キリマンジャロ」




    元々、杉浦君のホンは好き。

    今回は5年前のホンを書き換えたとのこと。

    大人の寓話。

    誰かが前に出たら 後ろに下がる人が生まれる構図も、一つの世界。

    観ながら、ここに着地するか!と。

    やっぱり、メビウスの輪ではないけど表と裏は、そんな風になってるのだと考えてみた。

    高橋玄太さんが良き演技だった。




    そういえば、坂本健さんはなんとも、不思議な俳優さん。

    自然体が本当に自然体に見えるけれど

    でも、なんか、ふわふわっと浮かんで「虚」を上手く演じる俳優さんなんだな~と。






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    2015/12/28 11:28

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