追想と積木 公演情報 劇団水中ランナー「追想と積木」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    Aチーム
    切なくて、温かくて、終演後にもじんわりと胸に残るような素敵な作品でした。

    記憶の暗喩でもある積み木のように、セリフや場面の一つ一つが丁寧に積み重ねられていっているな、と感じました。
    伏線の回収もお見事。特に冒頭とラスト、2度の劇中劇が秀逸でした。
    みんなの過ごしてきた10年間が、劇中劇のセリフに見事にシンクロしていて、思わず涙腺を刺激されました。

    過去シーンは大学のウェーイ感が出ていて良かった。
    特に尾沼と尾沼教の2人がムードメーカーとしてとてもうまく機能していたと思います。
    尾沼さんのキャラ、かなり好きです。

    ネタバレBOX

    事故で記憶を無くした隆太と今カノの理紗
    子供の病気をきっかけに夫婦間の仲がギクシャクしている将一と千秋
    2組のカップルを中心に、大学の演劇サークル時代の仲間たちの現在と過去が描かれています。

    無くした過去と見失ってしまった今。
    2人の女性の変わらぬ想いが2人を救ったのだと思います。とても前向きなラストでした。

    それにしても、理紗の役所がとにかく切なかった。
    それだけに、ラストの劇中劇を見守る笑顔がとても眩しかった。
    朝倉も同じくらいに切ないポジション。
    恐らく「告白した」というのは理紗の背中を押すための嘘だったんじゃないかなと思ってます。

    0

    2015/12/19 00:36

    1

    0

このページのQRコードです。

拡大