満足度★★★★
代役でも大活躍!
私が観劇した23日。第一幕が普通に終わり、第二幕開始時に、トスカ役のマリア・ホセ・シーリさんが体調不良で突然降板するとのアナウンス。リザーブの横山恵子さんの衣装調整のため「30分遅れます」とのこと。そうして始まった第二幕は、トスカが、強姦しようとしたスカルピアをナイフで刺し殺す場面など、物語が大きく動くが、横山さんは堂々たる演技と歌声を披露。第二幕終了時に幕間から登場し、大きな拍手を浴びた。主要な登場人物には、カバーの役者たちを置いているということを、今さらのように認識させられた。
「トスカ」はプッチーニオペラの中でもかなり演劇的、と言われる。今回、新国立劇場の舞台では、第一幕の教会の場面での舞台転換がとてもお見事。豪華絢爛なる舞台には、最初から目を奪われた。私のようなオペラ初心者でも楽しめます。