錆びつきジャックは死ぬほど死にたい 公演情報 ポップンマッシュルームチキン野郎「錆びつきジャックは死ぬほど死にたい」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    PMC野郎+ぴあ=優しい(分かりやすい)作品?
    PMC野郎+ぴあの結婚作品という事で、
    「ポップンマッシュルームチキン野郎」という
    いつものパンクぶりはちょっと少なめに感じました。

    序盤から展開する各世界でのジャックの行動について、
    すぐに「ああ、○○ってるんだな」という所までは分かりました。

    その他色々分かりやすすぎる配役など
    小劇場演劇というものの難易度を下げられるだけ下げた上で、
    ちゃんと最後に感動を持ってきた、
    という意味で面白い作品でした。

    多分、子供とかが観ても喜べる作品なんじゃないかしら?

    ネタバレBOX

    【思った事】
    ・ 最初、バンバン変わる年表/年号に
      別々の時間が同時並行して流れるような
      理解するのが結構大変な感じの作品かな?
      と懸念しました。
      (ちょっと最近そういう疲れるタイプの演劇は嫌だったので)


    ・ 出し入れしながらグルグル回す盆については、
      もっとうまい仕組みを作れなかったのかな?
      と思いました(シブゲキの制約?)。


    ・ 最初2015年、2012年、紀元前(?)の2つの年だったかを
      飛び飛び、その中で機械のジャックは人を見守っている、

      「ああ、これは時を超えて”恋人”とかを見守る」とか
      そういうテーマの作品だな、
      という事はすぐに解りました。

      しかし見守ってる対象が「女性」に限らないので
      「アレ?子孫全員を見守っている?」
      などちょっとした謎かけも。

      本当の目的に関係ないはずの
      ベートーヴェンまでが見守る対象に入った時には、
      物語の広がり方に驚きました。


    ・ キメラその他色々な連中の登場や
      ベートーヴェンを「佐村河内事件」ネタなど
      段々といつものシュールさを表に出してくる本作。


    ・ いつものような「つい吹き出してしまう大爆笑!」というような
      場面はなかったのですが、
      小劇場演劇の普通、
      以上には「笑いネタ」も面白かったです。


    ・ そして、2015年の博士の実験で吹っ飛んでしまった
      ジャックの記憶が戻り、
      ここまでの流れでジャックが本当に見守っていたものが、
      ・ かつて好きだった人の子孫
      ・ その娘が愛した男の子孫

      この2つの赤い糸が結ばれる事だと分かった時
      (+ それに関わった者達も見守ってきた)、

      そして博士の家を見守った理由がその答えだと分かった時、

      あののび太っぽい青年と博士の娘が出会ったあの時、

      ラジオからかつてジャックがベートーヴェンに
      着想を与えたあの曲が流れた時、

      かなり涙腺に来てしまいました。

      今回は弾ける形ではなく、こういう形でしっとりと落としに
      来たのだな、と。


    ・ ローマ帝国の時代?の
      ウラギリンティヌスやオンナスパイその他
      重要役以外にはあまりに分かりやすい名前をつける、
      あれもある意味
      「このお芝居を分かりやすくする」工夫だったと思います。


    ・ 機械人間ジャックの人のマイムとそこに入る効果音が
      見事に「機械人間」を表現していたな、と思いました。

      暗転してハケる中でもマイムを続けた
      その役者魂に凄さを感じました。
      (観客はどこで役者を観ているか分からない、
      どんな時も観客の気持ちを冷めさせないその工夫。)


    PS.シブゲキという渋谷の一等地だった事もあり、
      チケット代は高かったですが、
      お芝居自体にその価値は十分あったかと思います。

      自分はすっかり忘れていましたが、
      ハロウィンパーティー参加の準備を
      してきた人があんなに多くて
      それもまた楽しめました。

      ※ ハロウィンにかけた物語の締め方、
        そこからのハロウィンパーティーだった所も
        「上手いな!」と思わせられました。

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    2015/10/29 23:15

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