東京裁判 公演情報 パラドックス定数「東京裁判」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    始まったばかり
    長く続く裁判の基本的な論点が整理できました。

    ネタバレBOX

    東京裁判が開廷されたまさにその冒頭部分の弁護団席の様子。

    重い題材でお芝居を作ることは大変だと思います。

    大きな舞台の中央に小さなテーブルと五つの椅子のみがあって、一人の通訳兼任を含む五人の弁護団が翻訳という形で相手側のセリフを引用しながら見えない裁判官たちや検事団と対決する手法に、こういうやり方もあるんだなと感心しました。正面に一人、左右に二人ずつの配置でしたが、役者がかぶらないように、前方が少し広くなったような特別なテーブルを使ってもよかったのではないかと思いました。

    日本国内にもA級戦犯を擁護する必要はないとの意見がある中、弁護団はまずA級戦犯に罪状認否で無罪を主張させ、戦争は政治の一形態であること、日本は政府が降伏文書に調印しており、ドイツのように無政府状態で占領され行われたニュルンベルク裁判を適用するのは間違いであること、ポツダム宣言という文書に基づいて降伏した条件付きの無条件降伏であること、人道に対する罪や平和に対する罪は開戦時には存在しないこと、検事側に立つような人物が裁判官を任ぜられるのはおかしいなどの主張をしました。

    おなじみのパール判事があそこにいて、被告席の東条英機が笑ったなどとの話題も入れつつ、今始まったばかりの東京裁判でした。

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    2015/10/24 12:07

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