満足度★★★★★
よく練られた脚本
よく練られた脚本で、勘違いや思いが交錯するなかでもストーリーとしてしっかりまとまっていて、非常に楽しめました。A・B両チームとも観ましたが、どちらも泣き笑いました。シリアスな場面の途中でも程よいギャグがあったり、2時間弱あっという間でした。
伊藤えみさんの初舞台からずっと見てますが、コメディエンヌとしての新境地を開いたと思います。今までもコメディには出てましたが、ヒロインとして一歩引いた感じでの笑いでした。今回はメイド長の田中冴子として、しっかりしてるけどノリノリになってしまう、本人曰わく「はっちゃけた」役でした。冒頭の銃を構えるシーンや後半の撃たれて倒れるシーンは日に日にエスカレートしてるようで、楽しめました。12月のシザーブリッツ公演にも出るようで、演技の幅を広げた彼女に期待しています。
他にも黒木と会長(マリリン)の関係は面白かったし、執事長のウザッたさも最高でした。ダブルキャストの方では、雛子役の山内さん、美由紀役の梅谷さんが印象的でした。
最後全員が集まる場面では一人一人が重なってしまっていたので、もう少し広い舞台で見たいと思いました。