極道LIVE! 公演情報 theatre BAROQUE「極道LIVE!」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    普段近寄り難い世界を・・
    コミカルに、適度に緊張感持って見せていただき、楽しめたと思います。

    公演中ですので、以下はネタバレBOXに・・。

    ネタバレBOX

    作品説明にある“俳優が立つ舞台”があり、“観客が座る客席”があるシロモノではない・・。
    なるほど、そういう意味だったんですね・・。

    作品は3部構成。
    第一部は畳の大広間での組長代替わり襲名披露。
    第二部はステージ上でのショータイム。
    第三部、この部分が普段見慣れている、ストーリー性ある、いわゆるお芝居の部分。

    趣向をこらして、なかなか楽しめる作品だと思います。


    元麻布ギャラリーは初めて訪うこともあって場所がわかりにくかったが、近づくと「その筋の方」のような風体の方が何人も屯されており、それを道しるべにたどり着く。
    いきなり
      「お疲れ様です!」
    同様の風体の方が仁義を切るように腰をかがめ連呼する。
    気の弱い自分など思わず半歩後ずさりしてしまったが、どうやら「いらっしゃい、ようこそ」との意思表示らしい・・。

    恐る恐る中に入ると靴を脱いで畳の間に招じ入れられ、明らかにいつもの観劇とは異なる雰囲気。
    そのまま畳に座らされ、自分達観客がそのまま、これから始まる組長襲名披露の見届け人ということらしい。
    内容はヤクザ映画とかで見かける式次第まんまだが、何しろ目の前で繰り広げられるナマの儀式とあって、突然、
     「バキューン!」
    流れ弾が耳元を掠めてこないか、などと想像してしまい、少々落ち着かない。
     (良かった・・)
    せめて出口に一番近い末席に座ったことに、多少安堵する。


    二部、ボディラインを強調したミニスカに髪をアップした和服の女性陣。
    黒服こわもての兄さん連に劣らず、こちらもいかにもあの世界に棲息してらっしゃるようなケバい雰囲気。
    ステージ上のショー、なるほど、これが「踊るヤクザ」なんでしょうね・・。
    こわもてのアンちゃん達が演じるコミカルなギャップが何とも楽しい。
    ステージを降りた出演者は観客に混じってフロアーに遊泳しており、なるほど参加型。
    目つきの悪いアンちゃんが近付いてくる都度、(これは役柄、本当は野蛮な人じゃないんだから・・)と思いつつ、ひょっとして自分だけブスっとか刺されたら・・、などと連想して、そういう意味では適度に緊張させられた。
    何しろ悪い方の想像力は、普段よりやたら逞しい。


    三部、ようやく座る席が用意された会場での観劇。
    ストーリーはまあよくある感じで、その先の展開も何となく読めてしまうが、虐げられ嵌められた弱小組織が強大な組に立ち向かい、さすらいのキレ者ヤクザがその助っ人をするというのは、この手の作品のある意味定番なんだろう。
    わかりきった展開でも、やっぱり何となく熱くさせられる。
    お約束の格闘シーンも、何しろ間近で繰り広げられるのはやはり迫力があっていい。


    小林役の飛野悟志さん、前作「AFTER STAGE」では枯れた舞台監督役をしみじみ演じていたのがとても印象に残っているが、この作品では全く違うキャラでの好演。
    緊迫したシーンとコミカルなシーンとのギャップが何ともいい感じ・・。

    二度場所を替えての作品で時間的にも結構長かったと思うが、自分には全然気にならなかった。
    普段伺い知ることのできない世界を垣間見せて頂き、楽しい時間を過ごせたと思う。

    4

    2008/10/17 14:12

    0

    0

  • >To-yaさん

    コメント頂いておりましたのに、レス遅くなって申し訳ありません・・。

    ハイ、面白い演出でしたよ・・。
    何より、創る側に旺盛なサービス精神が溢れているようで、とても楽しめる作品でした・・。

    「極道」って言う、採り上げるテーマとしては別段目新しくもない題材だと思うのですが、それを色んな角度から魅せて、楽しませてくれていました。

    その、創作の世界と頭ではわかっていても、パンチに黒のスーツでキメたイカツイ輩が身近に近寄ってくれば、やはりそれなりに身構えてしまうじゃないですか・・。

    そういう意味で、単に舞台上のお芝居を見せるだけではない、何か新鮮な感覚があったように思います。

    ええ、楽しい作品でしたよ・・。
    次回はおすすめかも・・。

    2008/10/25 00:53

    >みささま

    すっかりご無沙汰してしまいました・・。
    何か、随分タイミングを失したレスで大変心苦しいのですが・・。


    ハイ、ババりまくりました・・。
    ええ、いきなり、ドスの効いた声でフイを突かれたりしたものですから・・。
    普段余り自分の周囲で見かけない髪形や風貌の輩でしたし、そりゃビビりますって・・。


    でも、当たり前ですけど、あの方達って、普段からあんな風に、
      「ヘイっ」
    とか
      「うぉりゃ~」
    とか吼えてる訳ではないんですものね・・。

    やっぱり役者さんてすごいなって、あの後、無邪気に感心したりしてました・・。


    ハイ、自分にとっては、非常にエキサイティングでしたね・・。
    たまにはあ~ゆ~適度なテンションも良い刺激かと・・。

    2008/10/25 00:37

    本当、気合の入ったレビュー、ありがとうございます♪
    ほへぇ~、面白い演出ですね。
    いわゆる、観客も舞台の一部。ということですね??面白そう!!
    自分も演じているわけではないけれど、リアルにその世界の中にいるって想像できるのが、そういう演出の面白い、楽しいところですよね。自分なりの想像が次々とあふれでてきますしね♪

    しかし、結構怖いのかな??と思いきや、すごく楽しめる舞台のようで意外です。
    レビューをみると、こういう舞台も観にいってもいいかなと思いました!!

    2008/10/21 20:39

    おお~、気合の入ったレビューですこと。
    ばばりまくってる様子が随所に溢れ出ちゃってるレビューですね!(^0^)
    やっぱ、末席に座ったのね?
    ワタクシ、最前列!(^0^) 

    やっぱ、映画と違って舞台は生ものだから、ヤクザ役でも元来の人間性とか人の良さそうな面が芝居をしながら、たまに出ちゃってるのよね。
    まあ、それが楽しめたところでもあります。はい。

    恐怖というより、楽しめた!(^0^)
    場所を移した3部構成だったから、貸切の費用の事も考えると、お金かかってるんだろねー。
    禊で出したんだろか・・・。(苦笑)

    2008/10/17 18:43

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