パイドパイパー と、千年のセピラ 公演情報 劇団ショウダウン「パイドパイパー と、千年のセピラ」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★

    笛吹き祭りの終わり
    マナナン上演中に、まだジャガーノートという仮題のチラシを手にした時から、この瞬間を楽しみにしていましたが、自分の望んだ大満足の演目とはなりませんでした。自分がセリフを聞き逃したのか、理解が足りないのか、多数のキーワードが、絵柄のないパズルを作っているかのように、ピースがピッタリはまることはなく、それぞれのキャラの行動の動機の説明が弱く、人間性の不在を感じました。誰もが知るあのSF映画だって、光る剣で戦うばかりではなく人間ドラマが根底にあります。決しておろそかにはできない要素です。パイドパイパーの世界観の壮大さのために、前作のベラミー少年の喪失体験の苦痛が、物語の原動力となっていたマナナンのような繊細さが犠牲になっていたように思います。それでも、パイドパイパー2回、セピラ2回と、この3日間は大いにショウダウンを満喫した幸せな時間でした。

    ネタバレBOX

    千年のセピラからの流れでいけば、名無しのパイドパイパーはミリアムに出会う前から不死の存在。不死ゆえにミリアムの守護者となったので、ミリアムから不死の恩恵は受けていないはず。ミリアムの不死の解放がパイドパイパーにも適応されたのはなぜなの? それに多数のパイドパイパーの存在。彼らは不死は与えられていないみたいだし、夜の女王の気まぐれ? そもそもミリアムの不死の恩恵はどうなると得られるのか。マルヴォは除外されてたし、ミリアムがヒースを選んだわけではないし。。。う〜ん。ヒースが家族を意識することも唐突過ぎるような、もう少しヒースと笛吹きの関係性が欲しいところ。ヒースが突然、笛吹きの名前を呼んでしまうとか、「装甲騎兵ボトムズ」のキリコとフィアナのよう関わりがあっても良かったのかも。名前を与えらてこそ存在意義を得て、生を全うできる気がします。一緒に生活していても「笛吹き」と呼ぶの? シクシク。それはあまりに笛吹きが可哀想。何気にアーシェが重要な役割を担うので、そこも何か個人エピソードが欲しかったところ。これって揚げ足取り? いえいえ、あくまでも個人的な希望と意見と素朴な疑問です。

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    2015/09/07 19:32

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