満足度★★★★
序盤にムフフ♪なシーンあり/約120分
戦後一、二を争うほどの緊張状態にある今の日本が最悪の方向に進んだとき、国内に生じかねない凄惨な世界を描く。
今の日本に作者が抱く強烈な危機意識がストレートに吐き出されていて、体裁を繕ってる余裕なんぞなかったのか、劇作品としてはかなり雑駁。
ただ、私を含めどんな日本人にも他人事ではありえない世界がとても生々しく描かれているため、最初っから最後まで切実な思いで観入りました。
しかし、今後は自ずからこういう芝居が増えていくんだろうなぁ…。
日本の右傾化がそのように芸術表現から多様性を奪ってゆくのだとしたら、ホンット最悪だ。
芸術を愛する身として心からそう思う。