彼らの敵 公演情報 ミナモザ「彼らの敵」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★


    面白い。120分。

    ネタバレBOX

    大学時、パキスタンで拉致された坂本(西尾友樹)が、帰国後パパラッチされ、母にも辛らつな手紙が届くなどのバッシングにさらされる。そんなバッシングの元になった(事実でない)記事を書いたマスコミとして働く坂本だったが、オリンピック候補選手のパンチラ写真の掲載の流れで、選手の人生をダメにするからやめてくれと土下座する…。

    ジャーナリズムのないマスコミ側(権力)に立った坂本と、同属嫌悪な小説家志望の川瀬(菊池佳南)の言い争いが見ごたえあった。見栄っ張りでその実弱い人間的な感じで。
    そして、パンチラ写真の件で、取材対象者のことを思うことが大切だと土下座する坂本が、死にそうな顔でホームに立ち、やはりボロボロな川瀬と語らう流れが上手い。人を殺さないようにできらたいいねという、平凡なようで厚みのあるセリフがいい。

    一度は銃で殺された坂本が銃を手にしたが、結局撃てなかったという地味な話。狭川(大原研二)や矢田(菊池佳南)のように、引き金を引き続ける人間と坂本の差とはなんなのかなと。拉致されたアジトで、同じく拉致された子持ちの男を殺した少年の顔つきが変わったように、一度一線を越えることで、鈍感になるのかなと。そっちサイドの気持ちも想像すると怖いなと。

    笑いの要素はもうちょいあってもいいかなと思う。初演よりも面白味は増してた。

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    2015/07/28 23:58

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