彼らの敵 公演情報 ミナモザ「彼らの敵」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★

    良作/約120分
    あるカメラマンのジレンマを描いて秀逸。
    見込んだ通り硬派な作品だが、砕けたシーンも挟んであり、硬軟が行き来する作風は主人公の揺れる心の反映にもなっていて、とても巧まれた一作でした。
    カメラマン役の俳優の演技も見事で、劇の展開次第で軽重を演じ分けるあの名演抜きに本作は成り立ちえないと思った。

    ネタバレBOX

    主人公のモデルとなったカメラマンは、まだ大学生だった1991年、仲間とともにパキスタンで強盗団に誘拐され、一部週刊誌や新聞で記事にされた人物。
    出色なのは、事実を歪めた記事によって主人公らを報道被害の犠牲者にした有名週刊誌の記者たちが、パキスタン大使館員の仲介により主人公らと面会するシーン。
    「そもそもなぜこんな記事を書いたのか?」と迫る主人公らに対し、「警鐘を鳴らしたかった」等々ともっともらしい答えを返して罪を逃れようとする記者たちの様子が実にリアルでした。

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    2015/07/27 01:17

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