演劇×演奏。
初日。今回の公演で目玉の一つになっている、ライブハウスデーの回。飲食・喫煙OK。自分はうまい棒とスコーンを持ち込みました。煙草を吸わずに席の作りが気になっている方、一応は分煙になっていましたよ。
これが転けたらそりゃもう大変な事になったであろうバンド演奏。違和感ナシ。芝居の中で演奏が見所として独立した存在にならず、ちゃんと演技の延長にあった。ジャニス役の武井さんが歌い手としても表情豊かだったのが大きいかと思います。
個人的に演目のイメージカラーは黒。前回の「小部屋の中のマリー」の舞台美術が白かった分、素舞台に近い状態でタイニイアリスの地の黒さが印象に残ったのかも。内容的にはセックスやドラッグが出てくるけれど、そこに陰鬱な匂いはあまりなく。そういった欲望からのものを人間の黒い部分と称する事もありますが、今回はむしろそこから生活臭がしていた様な気がします。ジャニスをどうしようもない女だなと思いながらもいつの間にか愛らしくなっていたり。
最期の歌が演奏された時、手元のグラスの中身に音の振動が伝わって揺れていた感覚がまだ残っています。