金と銀の鬼─チェインソウル─ 公演情報 X-QUEST「金と銀の鬼─チェインソウル─」の観てきた!クチコミとコメント

  • 満足度★★★★★

    確立した舞台
    噂に聞いていた本劇団を初観劇。噂以上の舞台でした。
    何も置いていない四角い舞台、またはその周りを縦横無尽に走り回り、殺陣にかなりの比重を置いており、そこに言葉遊びや笑いの要素も盛り込んだ舞台。リピーターのお客さんが多いのも納得の、「X-QUEST」として確立した舞台だと感じた。
    以下、公演中なのでネタバレで。

    ネタバレBOX

    鬼の世界と桃太郎童話を軸にした世界。だが、通常の桃太郎とは異なり鬼側にスポットを当てている。最初にネタバレを書いてしまうが、鬼の王である金鬼は実は鬼子として捨てられた人間で、銀鬼が鬼として育てた。だが、自分の角を与えたせいか銀鬼の記憶が混乱し、金鬼の弟として行動している。
    これに、鬼に故郷を襲われた緑丸と助佐(この二人の関係性が非常に良い)、桃太郎一行(なぜか蟹もいる(笑))、配下の鬼達のクーデターや飛行を夢見るライム兄弟も加わり、カオス的であるが上述の秘密に向け進んでいく。また、金鬼の生まれ変わりが桃太郎という時間軸の歪みなどもあり、よりカオス的。

    だが、本舞台はストーリーもあるが何と言っても殺陣であろう。ストーリーに即した殺陣というより殺陣を中心に捉えているような舞台である。
    この殺陣がより映えるのは、音響や照明の見事さであろう。
    また、この世界観に笑いを随所にちりばめているのも流石だと感じた。
    桃太郎の家来達の言動には何度も笑わされたが、今回は何と言っても桜満の妖刀「鬼切」のくだりの一人芝居であろう。これは必見である。

    他にも見所が多く、多くの人がはまるのが分かりました。

    ただ、個人的には少し人数が多すぎたのではと思い、また削れるシーンもあったのではないかとも思えた。(伏線回収が面白かったので、不要と思えるシーンもあり、少し時間が長く感じられた。)

    公演後のファンサービスの撮影会は、良い企画だと思い、本劇団の人気の所以も改めて分かりました。

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    2015/06/28 11:10

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